アリスは、お姉さんと並んで土手に座っていましたが、なにもすることがないので、たいくつしてきました。『不思議の国のアリス』 ルイス・キャロル著 高橋康也・迪訳 (河出書房:1988)
「アリス」に関しては、翻訳書がとても多いので、ひとつ「アリスの邦訳史」でも出したらいいのではないかと思う。どの訳がいいのか、それは読む人次第だろう。
最近は、かわいらしいかったりアーティストの斬新ものだったり、いろいろな挿絵が出ているが、私はもともとの、テニエルのあのグロテスクな感じの線画こそ、アリスだと思う。物語の、どうしようもない薄気味の悪さをよく表している。
0 件のコメント:
コメントを投稿